工場勤務で注意すべき体の不調~すぐに病院へGo!

工場勤務で注意すべき体の不調

期間工はうまく条件が合えば短期間でまとまったお金を稼ぐことができる働き方です。

しかしそれだけに体にかかる負担も大きく、気づいたときには体のどこかに変調をきたしている可能性もあります。体にかかる負担が大きい勤務体制ほど給与が高いということもあるためにその見極めが重要となります。あくまで健康第一に考えなければいけませんので、ここでは工場で勤務する際に起こる恐れのある症状と、それを避けるための対処法について紹介していきたいと思います。

1.腰痛には要注意

腰痛には要注意
まず気を付けなければいけないのが「腰痛」です。工場勤務では「立ち仕事である」「重い荷物や機械を持つ、運ぶ」「同じ姿勢で仕事をし続ける」ということが原因となって腰痛になる人が多いのです。

特にライン勤務の人はずっと配置された場所に立ち続けて勤務することになります。ラインが流れてくる方に体を傾けたりしていると片方の足に負担がかかり、骨盤にも歪みを生じさせます。そして筋肉の緊張が起こり、その部分の血流が悪くなるために筋肉が硬くなっていきます。

そんなこと言ったってラインに入ってるんだからどうしようもないよ
もちろん勝手には離れられないからね。でもちょっとの工夫でましにはなるよ
移動できないのにそんなことできるんだ
じゃあその対処法と予防法を教えていこうかね

まず一番駄目なことは同じ姿勢で立ち続けることです。単純作業を繰り返していると同じ姿勢で手先だけ動かすようになりがちです。前かがみになって片方の足に力が入っているような姿勢だとすぐに足と腰が痛くなってくるでしょう。できるだけ「まっすぐに立つ」ことを心掛けていきましょう。そして同じ姿勢が続いているなと思ったらわずかな時間でも体を伸ばしたり手や足をブラブラさせて血流を安定させましょう。血行が悪くなると筋肉がこわばるからです。

そして気を付けるべき「重いものを持つ、運ぶ」というものです。工場で勤務していると重い荷物や器具が多くあります。これを反動をつけて一気に持とうしたときなどに腰を痛めることが多いのです。「まだいける」という思い込みによって腰にダメージが蓄積されていきます。そして限界を超えたときに「ギックリ腰」が発生するのです。

実際に腰あたりに「ピキッ」という音が聞こえるということもあるようで、発生するとあまりの激痛で動けなくなってしまいます。そして当分の間は安静にしなければいけなくなりますので要注意です。重いものを連続して持つときは腰の負担を見ながらにすることと、一気に持ち上げたりしないということが重要なのです。

では腰痛にならないように普段から気を付けることはなんでしょうか?これは「足や腰の筋肉をよくほぐすこと」です。腰痛は足や腰の血行が悪くなることから起こります。そのため適度に散歩したりして筋肉をほぐすこととが重要です。また、「柔軟体操」は足や腰だけでなく他の部位の筋肉痛などにも効く行動と言えます。風呂上りなどにゆっくりと柔軟をするだけで足や腰への負担はかなり軽くなることでしょう。こういった普段からの予防で腰痛は防ぐことができるのです。

また、食生活も重要です。工場勤務は注意しておかなければ「ずっと同じものを食べている」ということにもなりかねません。寮に食堂があって、そこで日替わりで栄養バランスを考えたメニューを出してくれていれば良いのですが、コンビニなどで自分の好きなものだけを購入してそれをお酒だけで食事を終わらせている場合などは要注意です。

期間工として働く場合などはそんな生活が半年から3年間も続くことになるのです。偏った栄養は体の様々な不調を招きます。特に体の疲労をとるビタミンB系統の栄養や血行を安定させるカルシウム、亜鉛、鉄分などをしっかりと摂取することが体の健康を支えるのです。腰痛や筋肉痛に悩んでいる人は自分の普段の食生活を見直してみましょう。

腰痛になってしまったらどうすればよいか。それだけ気を付けていても過酷な工場勤務では腰痛になってしまうこともあります。ここで対処法を間違えてしまうと大変なことになります。腰は一度完全に悪くなってしまうとなかなか完治することはないからです。悪化している途中でなんとか食い止めなければいけません。

まずは腰の血行回復を心掛けましょう。腰が痛い時はあまり動かしてはいけません。横になって楽な姿勢になり、腰を温めることが重要です。マッサージを受けるのも良いでしょう。しっかりと筋肉のコリをほぐしていきましょう。すぐにマッサージを受けることができない場合は温めたタオルなどを腰に当てているだけでもかなりマシにはなります。

腰が痛むときはできれば勤務には入らない方が良いのですが、色々な事情によってどうしても働かなければいけない場合は、コルセットなどでしっかりと腰を固定して負担を軽減することが重要です。決して痛むまま無理に働いてはいけません。

薬や温湿布などを使用するのも良いでしょう。腰痛や血行を改善する薬も販売されていますし、筋肉のコリをほぐす塗り薬などもあります。こういったものを使用して完全に悪くなることを防ぐようにしていきましょう。

  



2.難聴には用心

難聴には用心
工場で勤務しているときにもう一つ気をつけなければいけないのが「難聴」です。工場内は実は騒音で溢れている場合があります。しかし不思議なもので、初めて中に入ったときは「うるさい」と感じたものが、ずっと中にいるとそのうち気にならなくなってくるのです。これは街中ではパチンコ店などと同じ現象です。しかしこれは決して慣れたから平気というわけではありません。耳へのダメージはしっかりと蓄積されていっているのです。

よく建設現場などでその時点での騒音レベルが示されていることがあります。ドライヤーを至近距離で当てていると100dBほどとされており15分ほどずっとかけっぱなしだと騒音性難聴になる可能性がでてきます。その他、ヘッドフォンなどをつけて大音量で音楽を聞いたり、狭いライブハウスで音を聞き続けるといったことでも難聴を発症することがあります。

しかし大きな機械を使用している工場内では100dBを超える騒音が絶え間なく出ている場合があるのです。そんな中でずっと勤務しているわけですから耳が平気なわけがありません。「自分は慣れているから大丈夫」などということは決してないのです。そういった人は「突発性難聴」のように突然耳が聞こえない、聞こえにくいという症状が出ることがあります。

難聴なんて知らなかったよ。なったらどうなるんだろう?
人にもよるけど、様々な症状が出てしまうね
でも工場で働いているのなら仕方ないのかな、なんとか防げないかな
では難聴の症状と予防策について紹介しようかね

まず難聴になった人がよく言うのは「水の中でいるような状態」ということです。何か耳にもやがかかっているような、なんとなく聞き取りにくいような状態になります。それが進んで悪化してくると、聞こえにくい、聞こえない音や声が出てくる、耳鳴りがするという症状になっていきます。最終的には完全に聞こえなくなったり、激しい耳鳴りで頭痛やめまいが起こるようになります。

よく工場内で誰かが話しかけてきてもよく聞こえないということがありますが、これは周囲がうるさいという他にすでに軽度の難聴になっている可能性があるのです。ここまでの症状が出ていたらすぐに病院に行ったほうが良いでしょう。放っておいて勝手に治癒するものではありません。悪化していくのみとなってしまいます。

では難聴を防ぐにはどうすればよいかですが、まず物質的な予防としては「耳栓」「イヤーマフ」があります。最近では耳栓は100円均一の店でも普通に売っています。もちろん安いものでは完全に騒音をシャットアウトできるわけではありませんが、かなりマシになることは間違いありません。もう少し値段を出せば質の良い耳栓を買うこともできます。

イヤーマフは耳あてやヘッドフォンのようなもので耳を覆ってしまうものです。ある程度値段がするものが多いですが、3000円ほど出せばかなり良いものが購入できます。これは耳栓よりはかなり騒音を防ぐことができますので、かなりの音が出るような工場では必須と言えます。工場によっては耳栓が配布されたり、耳栓をするようにと指導されることもあります。ただ言われない場合もありますので、自発的に自分で耳を保護するようにしていきましょう。

次に精神的な面での予防です。実は耳鳴りや難聴は乱れた生活習慣や過度のストレスからも起こることがわかっています。飲酒や喫煙、寝不足などといったものや、カルシウムやビタミンの不足、さらにはストレスなどでも起こりうるのです。これは耳に限らないことですが、生活習慣を改めてストレスフリーな生活をすることで体調が改善することは多いのです。まずはしっかりと栄養をとって質の良い睡眠をとるようにしましょう。

3.においや悪臭について

においや悪臭について
一口に「工場勤務」といっても何を作っているかによって体への負担は大きく変わります。そのうちの一つに「におい」もあります。車関連の工場であれば「塗装」に関係している部署であったり、化粧品や薬品が関連する工場では体に有害な物質を扱っていることも多々あります。これらは直接におわなくても空気中に分散してしまっているために、どうしても体内に入ってしまうのです。たかが「におい」と思うかもしれませんが、少しずつ体内に蓄積されることで大きく体調を崩すこともありますし、頭痛やめまいの原因になることもあります。

においって言うから「足が臭くなる」とかだと思ってたよ
確かに工場勤務の人は安全靴や長靴を履くから足が臭くなることが多いんだけどね。それ以外にもあるのさ
でも呼吸は絶対にするもんね。じゃあ防げないんじゃない?
もちろん完全にシャットアウトはできないかもしれないけど少しの予防でマシにはできるものさ

これらの被害を防ぐには2点の防護方法があります。まずは「空気に直接肌を触れさせないこと」です。人間は皮膚呼吸をしているので、口や鼻から以外にも体内に吸収してしまうことがあります。こういった工場内では安全面からも長袖の服の着用が義務付けられることがありますが、これは体内に危険物質を吸収しないという面からも言えることなのです。

もう一つは「しっかりとした防護マスクをつけること」です。よく何十枚も入って安い値段で売られているような薄い紙のマスクでは意味がありません。しっかりとした防護マスクを着用することで、かなり体内ににおいや危険物質が侵入することを防ぐことができるのです。これらは自分で用意する場合と勤務先から支給される場合があります。どちらなのかを先に確認しておいて、必ず着用するようにしましょう。

4.頭痛やめまいについて

頭痛やめまいについて
実はライン作業などに入っている人で一番多いのがこの「頭痛、めまい」なのです。ラインは自分だけが遅れるわけにはいかないために神経を張り詰めた状態が続きます。また、前工程から流れてくる部品を凝視しながら細かい作業を行うために目の疲労が多大になるのです。神経や目を酷使することによって肩こりや頭痛が発生するというわけです。

そしてこれにはずっと同じ姿勢のままで作業をするということも原因になっています。ラインでの勤務は工場にもよりますが2時間おきに小休憩をはさんだりすることが多くあります。こういったときにスマホや携帯でさらに目を酷使していては目は悪化するばかりです。

休憩中はぼんやりを外を眺めてみたり、柔軟体操をして肩こりをほぐしたり、目薬をさして目を休めたりすることが重要となるのです。こまめに目や肩の疲労をとってやることで頭痛やめまいはかなり防ぐことができます。あまりに肩こりが激しい場合などはぬるいお湯に長時間はいって疲れをとったり、マッサージを利用するのも良いでしょう。

5.さいごに

期間工などで工場勤務をする際は自分の体は自分で管理することが原則となります。工場によっては健康診断を行っている場合もあります。少しでも不調を感じたときは、できるだけ早く対処することで大きく悪化する前に治癒することができるのです。自分の工夫でできることをすぐに行ったり、病院に早めに行くことで健康を守っていきましょう。