住み込み労働色んな仕事。家族には会えてる?(独身の場合、家族持ちの場合)

住み込み労働色んな仕事。家族には会えてる?(独身の場合、家族持ちの場合)
「住み込み」の仕事というとどのようなものをイメージするでしょうか?工場の期間工でしょうか、観光リゾート地での勤務でしょうか?一口に「住み込み」といっても実は色々と仕事があるのです。また、それらの仕事によっては家族と長期間会えないことも起こりえます。そこでここでは、住み込みの労働について紹介していきたいと思います。

1.住み込みの仕事とは?地元には戻れる?

住み込みの仕事とは?地元には戻れる?
観光地や工場での勤務のイメージが強いかもしれませんが、実際には「物流」「運送・配送」「介護」「飲食店」「建設関係」など多種多様にあります。そしてそれらも大きく、「市街地」と「地方」に分かれます。市街地での住み込みの仕事と言えば「パチンコ店」や「飲食店」などに多く、家賃が安くなるなどのメリットがありますが、基本的にはあまり通常の働き方と変わりません。

やはり住み込みというと地方での工場やリゾート地がメインとなります。まず「工場」ですが、自動車メーカーの期間工などが有名です。他にも家具や電化製品の製造であったり、物流倉庫の仕分け作業などの仕事があります。メーカーや工場が直接雇用する場合と、派遣業者を通して仕事をする場合があります。

こういった工場での期間工などのメリットとしては、まとまったお金が入るということがあります。業者を通じて雇用された場合、「祝い金」「赴任手当」「準備手当」などの手当てから、給料、契約満了金などを含めるとかなりの金額になります。そしてそれだけの収入に加えて「寮などに住み込み」をすることで、かなりの金額を貯金に回すことができるのです。

最近の大手自動車メーカーの期間工などでは「寮費無料」「水道光熱費無料」「基本家具備え付け」などが増えてきています。このことによって生活費を大幅に抑えることができるのです。また契約している半年の間に盆や年末年始を挟む場合は、「夏季休暇」「年末年始休暇」がある場合がほとんどです。

家族が居る人などはこういったときに地元に帰省する人もいます。派遣会社によっては「帰省手当」を支給してくれる場合もあります。かかった交通費の領収書などは捨てずに持っておきましょう。

勤務場所から地元までの距離にもよりますが、なかなかこういった長期休暇以外では地元に戻ることはできないことが多くなっています。例えば2交代や3交代で「昼勤→休日→夜勤」であったりするとかなり時間に余裕ができるので帰省できそうですが、なかなかにあわただしく、時間と交通費もかかることになるからです。

なかなか地元に戻ることができないんだね
そうだね。やはり勤務している場所が遠いからね
近くで住み込みできるような場合ってないのかな?
どんな場合でも住み込みで働けるわけじゃないんだよ。ちょっと説明しようか

「寮費がかからない」「食堂を使えば食費もかからない」という理由で寮に住むことを希望する人もいますが、どのような場合でも住み込みで勤務できるわけではありません。工場やメーカーによっても変わりますが、「自宅から勤務場所まで50km以上離れていること」のように条件がつくことがあるのです。そのためある程度勤務場所が遠くなることになり、帰省にも時間とお金がかかるようになっているのです。




2.リゾート・観光地の住み込みバイト

リゾート・観光地の住み込みバイト
北は北海道から南は沖縄まで、山や海、高原、温泉地など幅広い観光地では「繁忙期だけ人手が欲しい」というところが多くあります。夏であれば海、冬であればスキー場などです。こういった時期には住み込みの仕事が発生します。とにかく工場などで勤務する場合と仕事内容や雰囲気がまったく違うということが特徴で、夏や冬のたびにリゾート地へ住み込みの仕事にでかける人もいるほどです。

かなり大きな規模の施設で数十人規模で募集がかかる場合もありますし、小さい規模で1~2人の募集の場合もあります。

リゾート・観光地の勤務のメリットとしては「寮費・水道光熱費無料」「食費無料」「施設の温泉などの利用が無料」「海やゲレンデなどの利用が可能」「楽しい雰囲気での接客」といったものがあります。

寮については完全に個人部屋の場合と2~3人で相部屋という場合があります。相部屋の場合はどんな人が一緒の部屋かによって大きく過ごし方が変わるかもしれません。多くのところでは賄いがでたり施設の食堂を利用できたりします。服装は施設のユニフォームを貸してくれますので特別用意することはありません。

また、こういったところの海やゲレンデ、温泉施設などを利用できるのが目的で働きに行く人もいます。ゲレンデなどではリフトの回数券や無料券を配布してくれたりします。そしてこういったところではお客も「楽しく遊びに来ている」ために、仕事自体の雰囲気が明るく、仕事しやすいというメリットもあります。

海やゲレンデで指導できるようなインストラクターの資格などが必要な場合もあります。こういった資格を持っていれば大幅な給料アップが見込める場合もあります。ただしほとんどの場合は掃除や後片付け、接客などの仕事がメインになるために必ず資格が必要なわけではありません。

なんか良いことばっかりだね。リゾート地で働きたくなったよ
まあ特別給料が安いわけでもないしね。メリットは多いだろうね
悪いところはまったくないのかな?
いや、もちろんまったくないわけじゃないよ。いくつか紹介しようかね

こういったリゾート・観光地の仕事のデメリットとしては、基本的に接客がメインとなりますので、接客が苦手な人にはつらいということがあります。陽気で明るい人が多い場所でもあるために余計に目立ってしまうかもしれません。また、仕事柄若い人が多いということもあります。年齢を重ねている人にはこれも少しつらくなるかもしれません。

また、工場の期間工で多い「6か月契約」のような長期契約がほとんどないというのも特徴です。海であれば夏、ゲレンデであれば冬の繁忙期だけの募集となることが多く、たいていは1~2か月の契約となります。そのため長期的に同じ場所で勤務して、まとまった金額を稼ぎたいという人には向いていないでしょう。中には「年末年始だけ」「GWだけ」というような1~2週間の契約の場合もあります。

帰省に関してはあまり「行わない」という人が多いようです。これはいくつかの理由があります。まず工場の期間工は「愛知県」「群馬県」「静岡県」などが多いのですが、リゾート・観光地の仕事は「北海道」や「沖縄」などかなり遠方になる場合があるからです。ここまで遠くなるとかなりの長期休暇でなければ帰省することが難しくなります。

しかし先ほども述べたようにリゾート・観光地の仕事は1~2か月の契約が多いという実状があります。そうすると長期休暇などはもちろんなく、そもそもこれくらいの期間であれば帰省しなくても大丈夫という人が多いのです。こういった理由でリゾート・観光地の仕事の場合は帰省する人が少ないのです。

3.工場期間工、リゾートバイトの体験記

工場期間工、リゾートバイトの体験記
こういった説明だけではなかなか実際の様子がわからないこともありますので、実際に工場の期間工として住み込みで働いた体験記を紹介していきます。

勤務地は愛知県、トヨタグループの工場で自動車のリアシートを張るという業務を行っていました。自宅は大阪ですので寮に住み込みという形をとっていました。期間工として勤務したのは20代後半のときで妻と子がいました。現場の寮が工場から少し遠かったために行き帰りはバスでの送迎でした。

寮の近くにはコンビニがあったので、それほど不便はありませんでした。駅までは徒歩で30分近くかかったためにそこは少し不便でした。寮は完全に個室で、部屋にトイレや風呂もついているタイプでしたので快適でした。テレビや布団などもついていたので生活に必要な備品を買い足すだけで済みました。

仕事は最初の数日は指や腕が激しい筋肉痛に襲われましたが、1週間ほどで慣れていきました。2交代制で1週間昼勤、次の週は夜勤の繰り返しでした。土日は休みでしたので、金曜が昼勤で月曜が夜勤になる場合は実質三連休になるために時間的な余裕はありました。実際にその三連休を利用して自宅に戻ることもありました。それほど交通費も高額になることもなく、時間的な余裕もあったためです。

ただ頻繁に帰るということはなく、1か月に一度程度でした。6か月契約でしたので帰省したのは5、6度だったと思います。帰省しないときの休みは洗濯をしたり、買い物をしたり、寮の近くをふらふらと探索したりしていました。こういったところで働く期間は慣れてしまうとあっという間で、「もう半年たったのか」という感じでした。

私は契約を継続せずに半年で終了したためにそれほど帰省するという気持ちは強くありませんでしたが、契約を継続して3年近く働いている人で家族が居る人は定期的に帰省していたように思います。逆に独身の人は帰省することはほとんどありませんでした。「時間とお金がもったいない」らしいです。

寮に住んでいる人同士の交流はそれぞれが個室でトイレや風呂も共同ではなかったためにまったくといっていいほどありませんでした。挨拶以外は話した覚えもほとんどありません。工場での配属場所もバラバラでしたので関係性が弱かったのでしょう。

工場では同じ配属場所の人と休憩時間に世間話をする程度です。ここでもあまり話をしたがらない人が多かったように思います。かなり遠方からきている人が夏季の長期休暇の際に帰省すると言っていたので、やはり夏季や年末年始の長期休暇の際に帰省することが多いのでしょう。

やっぱり帰省しやすい場所かどうかも関係しているんだね
そうだね。どうしてもかなり遠方になると長期休暇じゃなければ帰れないしね
リゾート地の場合はどうなのかな?
じゃあ次はリゾートバイトの人の体験記を紹介しようか

私は大学生の時に夏休みのたびにリゾートバイトに出かけていました。そこは山あいにある温泉地で、プールや温泉施設があるところでした。そこでの仕事はプールの監視員で、朝からプールの準備、ウォータースライダーの監視員、夕方にプールの清掃をして終了で夜は自由時間でした。仕事自体は非常に簡単なもので、誰でもできる仕事内容でした。

寮は男子寮で相部屋でした。年によって同い年であったり、5つくらい上の人であったりしましたが何のトラブルもなく約2か月を過ごしていました。夜はみんなそれぞれの過ごし方で、部屋でゲームをしている人、何人かで部屋飲みしている人、部屋で麻雀をしている人など様々でした。中には女子寮のバイトと仲良くなって夜に遊んでいる人もいました。

仕事着は貸し与えられた水着とポロシャツで、特に何か買う必要はありませんでした。食事も宿泊施設の調理場で自由に食べても良いということになっていたので、特に食費がかかるということはありませんでした。

困ったのは、勤務場所が完全に山の中だったので「周りに何もない」ということです。一番近くのコンビニまで車で50分という遠さで、飲み屋・居酒屋も1件しかありませんでした。もちろん遊ぶ場所など何もないので、たまに休みをもらっても何もすることがなく、私は「休みはいらない」と希望して毎日仕事にしてもらっていました。

特に体力仕事でもなく、労働時間も短いのでしんどいことはありませんでした。夜は温泉施設を利用することができたので、毎日利用していました。二年目以降は仕事にも過ごし方にも慣れていたのでさらに楽に感じていました。何人かは前の年も来ていた人が働きに来ていたので交友関係もスムーズでした。

7~8月にかけて約2か月働いて最終勤務日の次の日に地元に戻るという形式で、帰る日に給料を現金で手渡しされていました。毎年40万円近くはあったと思います。完全に夏の間の2か月間という短い期間でしたので特に帰省することはありませんでした。一緒に勤務していた人たちも特に帰省していることはなかったように思います。だいたい夜の自由時間は同じ寮の人たちと過ごしていることが圧倒的に多い雰囲気でした。

まとめ

単純に住み込み労働といっても色々な種類があるということと、「帰省するかどうか」は、勤務場所、長期休暇の有無、契約期間、家族が居るかどうか、などによって大きく左右されるということが考えられます。

特に契約期間が短い仕事や独身の人は時間とお金をかけて帰省するというメリットがあまりないために「帰省しない」という人が多いようです。逆に家族が居たり契約期間が数年に及ぶような人は長期休暇などを利用して帰省していると考えられます。