期間工求人に騙されない為の求人概要の深読みの仕方を教えます。

期間工求人に騙されない為の求人概要の深読みの仕方を教えます。
安定して仕事ができてまとまった金額の収入を手に入れることができる期間工の仕事ですが、それぞれの人材派遣会社が出している求人広告には詐欺に近い書き方がされている場合があるのも事実です。

もちろん慣れている人は見抜いていくでしょうが、初めて期間工に応募するような人はしっかりとした知識を持っていなければ、騙されてしまうこともあります。そこでここでは期間工の求人概要の見方を紹介していきたいと思います。

1.手当てや満了金は非常に重要

手当てや満了金は非常に重要
期間工の時給や日給だけを細かく見れば街中の工場勤務とそれほど変わることはありません。それであればわざわざ不便な場所や山の中にある工場に住み込みで働きに行くメリットはないのです。期間工として稼げる理由として「手当」「契約満了金」の存在が大きいのです。

そこで求人概要を見る際には「時給」や「日給」の他にもこれらの手当てを必ずチェックしなければいけません。もしすでに期間工としての経験がある場合は「経験者手当」がつく場合もあります。トヨタでは近年この経験者手当を大幅に上げてきました。これによって最高10万円ほどの経験者手当が発生することもでてきたのです。

さらに「赴任手当」「特別手当」「夜勤手当」「残業手当」「帰省手当」「更新手当」など多くの種類の手当が存在します。実際には基本給のほかにこれらの手当がついて合計の月収となるのです。そのほかに「寮費」「水道光熱費」「食費」などが「無料」「一部負担」などの違いがあります。

たいていの期間工では6か月契約となっています。そして最長2年11か月まで更新することができます。約3年間住むことになる寮の寮費や水道光熱費がかかるのか、かからないのかによってトータルでは数十万円の差が出てくるのです。そして求人概要を見る際には細かく見るようにしなければいけません。

手当とか無料とかがあるんだね。
求人概要は小さい字でいっぱい書かれているからね。しっかり読まないといけないね。
でも、どこを見たらいいのかがわからないんだけど
じゃあちょっと具体的に説明していこうかね。

「ワンルーム寮完備」「生活必需品、家具備え付け」と書かれている求人は多くあります。こう書かれていると安心する人もいるかもしれませんが、実際にはこの書き方がされている場合は、ほぼ間違いなく「寮費がかかります」もしかすると家具の利用代金も取られるかもしれません。寮費がかからないのであれば「寮費無料」という言葉が必ず書かれるからです。この言葉がないということは「寮はあるけれども寮費はかかる」ということなのです。

同様に「寮に食堂があります」とだけ書かれている場合は食堂はあるけれども食費はかかるということです。実際に食費に関してはかかるところの方が多いのですが、勤務場所によっては金額もバラバラです。また稀に食堂での食事が無料という場所もあります。こういった寮に約3年間いればかなりのお金を貯金にまわすことができるでしょう。寮費や食費がかからなければほとんどお金を使うことがないからです。こういった寮の場合は、「寮の食堂を無料で利用できます」とはっきり書かれています。

「嘘は書かれていないが丁寧に細かくも書かれていない」という書き方には注意しないといけないのです。

悪質なものになると本当に詐欺まがいの書き方がされていることがあります。例えば、「日給1万円、寮費無料」と書いてあるので応募して契約の段階になって、日給が9000円であると聞かされる。なぜかと担当者に質問すると「寮を無料で利用する人は日給が9000円。寮に入らずに通勤する人は1万円」ということだというのです。とにかく「曖昧に書かれているもの」はすべて契約するまでに確認しておかなければいけないでしょう。

また、収入総額を大きく変わらせるものに「契約満了金」があります。これは契約した期間を無事に満了するともらえるもので、工場やメーカー、派遣会社などによって金額が違います。半年の契約期間ごとにもらえるので継続して続けている人にとってはボーナスのような存在になります。これに関してもやはり注意が必要です。

派遣会社によっては、「遅刻や欠勤があった場合は減額、もしくは払われない」という場合があるからです。これは書かれていたとしても目立つことがないように小さい字で書かれています。こういった条件や制限が付いていないかどうかは確認しておきましょう。この契約満了金は金額が大きいために数十万円の差がすぐに出てしまいます。

経験がある人は経験者手当および採用条件にもチェックが必要です。期間工として勤務を続けると契約が満了した際は「会社都合での失業」という扱いになり失業給付(俗にいう失業手当)をすぐに受けることができます。そういった理由もあって同じ勤務先に働きに行く場合は6か月以上の期間を空けなければいけません。

しかし同じ系列の会社で働いた経験があると経験者手当が付く場合があるので、同じ工場で勤務希望をする人もいるのです。この場合は求人概要に経験者手当の有無が記されているかどうかを見ておきましょう。トヨタのように額が大きいところでは最大10万円の経験者手当がつくことがあるのです。

2.細かいチェックポイント

細かいチェックポイント
・健康診断で落とされることはあるのか、ないのか。
特に問題がなければ採用されることが多い期間工の勤務ですが、なかには「全員採用する」という書き方がされていても落とされることがあります。これが健康診断や体力テストです。もちろん大きな病気を抱えている場合は採用されませんが、病気の内容によっては落とされることはあります。問題はその「落とされることもある」ということが求人概要には書かれていないということです。

たいていの期間工の採用時には、身長や体重などの身体測定や握力や視力などの測定、体幹のバランス、手先の器用さなどがテストされます。期間工で特別腕力が必要とされるわけではありませんが、やはり体力仕事ですので6か月の契約期間を問題なく乗り切れるかどうかが判断されるのです。そのため基礎体力が普通にあれば女性でも採用されて勤務しているのが実状です。握力や筋力などは1~2週間ラインに入って勤務していれば自然と慣れて問題なくなっていきます。

ようは落とされるかもしれない要素があるのに人材派遣会社がそれを求人概要には書いていないということなんだね
もちろん派遣会社からすれば、できるだけ多くの応募が欲しいからね
でもわざわざ出かけていって、そこでダメって言われるのは時間の無駄じゃない?
だからできるだけ求人概要に細かく書いて欲しいんだけどね

・面接時の服装や外見について
よく求人サイトなどでは「服装自由」などと書かれています。そこで実際にカジュアルな普段着で面接に出かけたら自分以外はみんなスーツだったということもあるのです。もちろんカジュアルな服装だから不採用になるということではありませんが、実際にはやはりしっかりとした服装で来る人が多いようです。

また、髪の色や刺青、アクセサリーなどについてですが、髪の毛は必ずしも真っ黒である必要はありません。茶髪程度であれば染め直す必要もないでしょう。しかしあまりにも派手な髪の色は不採用になる確率が高くなります。そして刺青ですが、これはほとんどのメーカーで不採用となります。こういったメーカーが採用条件としてもっとも気にするのは「問題を起こさず契約期間を勤め上げてくれるかどうか」ということです。

上司や先輩、同僚とトラブルを起こす可能性があると判断されると不採用になるということです。これは隠していても、のちの健康診断や着替える際などにばれてしまうので正直に話したほうが良いでしょう。

同じ理由で「借金がある」人も不採用になります。これは同僚などと金銭面のトラブルを起こすことや、金融機関からの連絡が入ったりする可能性があるからです。こういったことも求人概要には書かれていませんので注意が必要です。

・有給休暇や長期休暇があるかどうか
これも工場や派遣会社によって変わってくる内容です。法律上は6か月以上連続して勤務していると有給休暇が発生するのですが、工場のラインなどに入っている場合は自分が有給休暇を使って休むと周りに迷惑がかかる場合があります。特に繁忙期や納期が詰まっているときなどはとても休みたいと言える状況ではありません。

そこでこれについても実際には取得できるのかどうか、取得できなかった場合は有給休暇を買取してくれるのか、それとも消滅してしまうのかなどを先に確認しておくことが大切です。有給休暇10日分となると数万円になるかもしれないのです。必ず契約時に確認しておきましょう。

また、こういった工場では年末年始、GW、夏季休暇などの長期休暇がある場合があります。これらの休みの確認やそのときに帰省する場合に帰省手当が出るのかどうか、出るとしたら何回までは出るのかということも確認が必要です。

・社会保険について
最近では多くの場合、「社会保険完備」などと求人概要に書かれているようになっています。これも単純に社会保険に入るのかと流してしまうのではなく、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金がすべて加入できるかどうかの確認と、勤務先の工場の保険に入るのか派遣会社の保険に入るのかということの確認が必要です。ここの確認が曖昧であると契約が満了したあとに失業手当が給付されなかったり、怪我をした際などにトラブルの元になります。

・残業や夜勤がどれくらいあるのか
例えば求人概要に「勤務時間8:00~17:00」(二交代制の場合も有り)と書かれている場合、その人の月収はどれくらいになるでしょうか?もし日給が9000円で昼間のみの通常勤務だと22日働いたとしても198000円。つまり20万円にもなりません。ほとんどの工場勤務の場合は「残業手当」と「夜勤手当」によって大きく給料が上昇しています。つまり昼間のみの勤務の人と、頻繁に夜勤に入る人とでは1.5倍ほどの給料の差が出てくるのです。そのために二交代制や三交代制の可能性があるだけなのか、完全にそうなのかという確認が必要になるのです。

また、残業が平均してどれくらいあるのか、休日出勤の割合はどれくらいなのかということも併せて確認しておかなければいけません。実際にこれらをすべて含めて月収が確定しますので、確認しないまま勤務を始めてしまうと思いがけずまったく稼げない。時間ばかり余って暇だということにもなりかねません。完全に残業もなく休日出勤もない状態で寮生活をしていても暇すぎて困る可能性があるのです。

もちろん工場の稼働状況によってこれらは変化しますので常に一定ではありませんが、ある程度の目安としては知っておくべきであると言えます。

・派遣先での派遣会社によるフォローがあるのかどうか
近年トラブルやクレームの元になっているのがこの問題です。求人概要に「現地スタッフがしっかりと面倒を見ます」と書かれているのに実際に勤務先まで行くとほとんど放置されたということが多いのです。親切な派遣会社であれば、勤務先の最寄り駅などで待ち合わせをして寮や工場の案内、工場の人との紹介などのセッティング、寮の周りの施設の説明などをしてくれたりします。なかには生活に必要な日用品の買い出しに付き合ってくれることまであるのです。

最初にこういったフォローがあるのとないのとではかなりの違いがあります。求人概要にこういった「具体的にしてくれること」まで書かれている場合はある程度安心できますが、一切書かれていない場合には注意が必要かもしれません。ほとんど期間工任せにする派遣会社も実際にはあるのです。

・困ったときにどうするかが書かれている
親族の問題や本人の健康上の問題、突発的なトラブルなどで契約期間を満了できなくなったときにどうすればよいのががはっきり書かれているホームページなどが安心できます。何か困ったときに誰に連絡をするのか、どうすればよいのか、ということがわかっていなければ安心して勤務できません。求人の内容にこういった案内があるかどうかも見ておきましょう。

まとめ

慣れている人であれば別ですが、初めて期間工として勤務する場合はわからないことも多く、求人概要をしっかりと確認しておかなければ後で思わぬトラブルがあることがあります。重要なことは「慣れている人に聞く」「少しでも曖昧な部分は契約前に確認する」「曖昧な部分が多すぎる会社とは契約しない」ということです。一度契約して勤務が始まってしまうとなかなか辞めるのも大変になります。できる限り契約前にはっきりさせる部分ははっきりさせておくようにしましょう。