シニア期間従業員になるには何が必要か、待遇などを紹介

シニア期間従業員になるには何が必要か、待遇などを紹介
筆者がもし、50歳代で健康な身体であったなら、果して期間従業員という職業を選ぶでしょうか?世の中には働くことでさえ、いろいろ誘惑が多いものですが、これと云って制約や特別な特技でもない限りは、躊躇なく期間従業員の選択を考慮するでしょう。それは待遇が良いからです。ではその待遇とは具体的にはどうなっていますでしょうか?

1.シニア期間工の待遇を紹介

シニア期間工の待遇を紹介
シニアの期間従業員、俗にいう期間工での待遇は、初入社でない限り日給が1万円台になります。トヨタ自動車の期間従業員で、30~35か月のような期間満了者に近い労働者では、額が1万1千弱にもなります。加えて、トヨタの場合において特筆致ですが、シニアクラスでは労働組合に加盟が義務付けられています。月額千円程度の組合費は強制徴取されますが、日額150円から200円のベースアップが得られるので、トータルとしては月額1000円から2000円は増額になる数字となります。

ということは、計算すると最高の場合、11100円という日給になります。日給11100円で、諸手当がつくと、月収は30万円台後半から上手くいけば40万円台を窺うのも夢ではありません。さらに単身赴任であれば無料の独身寮と格安食堂付がついてきます。3カ月や半年での期間満了慰労金というボーナス。これで、彼女でもできれば幸せこの上ない生活を送ることが出来ます。

ところで、経歴シニアの期間従業員ともなれば、組合への加盟が要求されます。本来、労働組合加入といったら、労働基準法を盾にとり、団体交渉権、団体行動権など駆使して、ストライキも辞さない、という古典的な労働組合運動がかつてありました。しかし最近の現実主義的というか、労使協調型労働組合では、今では全くそんな風景はありません。

鉢巻した「政治闘争」ゴッコとは完全に無縁になっているのです。むしろ組合主催の運動会やピクニックなどのイベントがあったりして、みんなでともに楽しむ労働組合に変貌を遂げています。それだけに、「不当解雇」とかの時に労働組合に期待しても詮無いことです。むしろ現代では「新自由主義」的「自己責任」の時代ですから、誠実に勤め上げ、其々の関門を着実に通過していくことが得策です。




2.正社員労働者の一般的待遇は?

正社員労働者の一般的待遇は?
正社員となると、期間の定めのない被雇用者ということになるので、6カ月や1年ごとの労働契約更新というのはなくなります。その代り例えばトヨタ自動車では、不景気や貿易不況などの負の経済的阻害要因さえなければ、毎年のベースアップが満額で図られ、(実際この7年間は連続満額回答)加えて年間約6か月強分のボーナスが支給されています。

経験や「年齢」に応じて額はそれなりに変動しますが、月収は現実的には期間従業員のプラスアルファ、というのが水準です。正社員の方が、期間従業員より給与水準が相当高い、ということはありません。むしろ身分上の安定性や地位保全というところが正社員と期間従業員の差と云っても過言ではありません。

つまり正社員のメリットとしては、簡単に労働契約中断、つまり「クビ」というのがありません。本人申し出の自主退職か定年の類での退職というのが一般的相場です。これも現代では、定年延長や定年後再雇用の制度が適用され、仮に定年退職であっても、それは本人の自主退職ではないため、退職後の失業手当ももらえます。

ことほど左様に正社員は法的にも「労働組合」的にも保護されています。その上大きな国政選挙をはじめ、表読みの対象とされ、投票に行ったかどうか、何処の〇△党の誰に投票したのかの厳しいチェックも組織的の行なわれもします。それでも、今の与野党政治構造は何も変わらないのが可笑しい、というか面白いところです。

3.一般期間工の待遇は?

一般期間工の待遇は?
といっても労働組合とは名ばかりの組合で、結局組合幹部は所詮労働貴族です。莫大な組合費を連合本部に上納した以外は、残った資金も莫大な組合予算は、自社組合幹部と他社組合幹部との交遊費などに浪費され、あるいは「合宿」と称して北海道や沖縄の温泉旅館や高級ホテルでの泊まり込み「勉強会」が行われます。

これも産業別労働組合でなくて、企業別労働組合であってのことです。そんな労働組合に一銭も組合費は払いたくない、縛られたくないならば、期間従業員でいることも一つの選択肢です。

日給は、経験月数が短ければ9000円台。長ければ1万円余りとなります。月収例は、21日勤務として、残業手当と昼夜勤務を前提として、仮に朝勤20時間分、夜勤が35時間分として、さらに各種時間帯手当が換算され、1年目に30万円相当になります。いかがですか?給与は充実しています。

加えて福利厚生上の待遇もあり、水道光熱費だけでなく寮費が無料(一部有料のところが有り)、食費補助が1万円(これは割安の昼食弁当に適用可能で事実上一食分が浮く)、その他赴任手当や特別手当も加算されるうえ、正社員への登用制度もあります。まさに至れり尽せりと言っても言い過ぎではないでしょう。

そう、支給される給料から云っても期間工は捨てがたい職業です。勤務時間は、法定標準労働時間に残業1~2時間。勤務時間は至って平均的なサラリーマンです。労働契約時に交わした所定の期間満了などの条件を満たせば、満了慰労金があります。これが何と募集要項によれば、300万円以上にもなります。

正社員になるため、いきなり正面から応募しても、実は新卒採用などが主流なので、なかなかハードルは高いのが現状です。発想を変えて、期間工を一種のインターン制度の一つとして考えれば、この選択肢は大いなる考慮に値します。先ず期間工として入社して、不可なく勤務し続けて行けば、待てば海路の日よりあり。晴れて正社員への門戸が開かれます。

実際トヨタグループでは、2016年に、1000人規模の期間工を正社員に登用したとのニュースが取り沙汰されています。もっとも、正社員となれば労働組合に組合費を強制的に徴取されますし、これには例外は有り得ません。何故なら、「ユニオンショップ制」といって、正社員登用時には労働組合に加入することが義務付けられています。逆に、会社の労働組合から「クビ」なる、もしくは脱退すると、会社も辞めざるを得なくなくなる仕組みになっています。

ポジティブ思考で行って、労働貴族傘下になるのも実は悪くはありません。トヨタ自動車では、社の労働貴族様たちが組合未加盟の期間従業員を対象に「特別休暇」制度の導入が労働組合主導で実現したからです。2017年6月21日付日本経済新聞によれば、トヨタ自動車が2017年10月より「トヨタ、期間従業員を対象に特別休暇制度を導入」という記事が掲載されました。

4.シニア従業員になるために

シニア従業員になるために
足が攣(つ)ったりするような年齢シニアではお話しになりません。先ず健康体であり身体年齢が若いことが前提条件です。日頃から過食を慎(つつし)み、過度ではなく適度な運動や屈伸運動などを行なっていれば、年齢シニアでも、採用対象となり得ます

トヨタ自動車の場合のシニア従業員のメリットとしては、先に触れたように、組合加人となり、待遇改善の恩恵に授かることがあげられます。また、寮への自動車やバイクを持ち込んでのアクセス(トヨタの場合、通勤時の使用不可)が可能となるメリットもあります。これは行動範囲が広がるだけでなく、彼女でも出来ればドライブに誘うことが大きなメリットとなります。社内恋愛にしろ割切恋愛にしろ、彼女を仕留めるには、車は必需品です。

一方シニアであれ、期間従業員にはある種の責任や心の負担がありません。割り切った仕事となる訳でプレッシャーから解放されて精神上、健康となります。対して正社員となると、会社のヒエラルキーの中で、それなりの責任性や場合によってはノルマが課されることになります。

工場にノルマとは馴染みがないかもしれませんが、実はノルマの大盛りです。無事故に無労災。「No欠陥部位」に完成車不均等率の低減などあれこれあります。これがシニアだと班長など一定の職制に達すれば、それなりの相当のノルマや責任が重くのしかかってくるのです。

当然、役職がつけば収入などの待遇が上がりますが、その分日曜日の夕方の「サザエさんシンドローム」が現れます。つまり、「明日の朝、工場に出勤するのは嫌だ!」というあの症候群です。『あ~ぁ、会社が火事になってないかなぁ』などと心密かに思って落ち込む様を云います。

期間従業員にはこのようなプレッシャーは生じません。ただただ黙々とシンプルかつしがらみのない仕事をこなし続けるだけですし、サザエさんシンドロームはありません。正社員は自らの身分保証の代わりに自らの神経と心を切り売りしているのです。

5.シニア期間工の合格状況はどうでしょう

シニア期間工の合格状況はどうでしょう
一般に期間工選考では明らかに若い世代が有利です。シニア期間工というと、イメージ的に40歳代から、また中には稀ですが50歳代のところだってあります。まぁ60歳代というのは会社自体が一般的に60歳定年であるし、加えて身体能力から考えて、さすがに考えられません。それでも、今後の急速な少子高齢化や貿易自動化を考えると、50歳代後半で会っての労働市場に需要は出てくる可能性は高いでしょう。

と言うわけで、40~50歳代の年長者や女性の方などは、期間従業員の主流を占めているメーカーもありますし、アイシンやJATCOなど自動車部品メーカーになると大勢を占めているのが実態のようです。というのも、20歳代のような若い世代ほど3か月や6カ月更新の時点で工場を去って行く人が多いのに対し、40~50代の人ほど、もう「後がない」と思っていらっしゃるのか、定着率が高い傾向にあります。加えて、年代の高い人ほど、35か月フル更新まで続ける傾向が高く、さらには希望として「正社員」を目指していく意思の強い傾向があります。

裏を返せば、一般的にシニア従業員と言うと、単に40~50歳代のような年齢シニアというより、30~35か月経験の期間従業員の職歴シニアといった場合が現実的ではないでしょうか。実際、40~50歳代の方が期間工として採用されるケースは実際何がしかの壁があるようです。ですが、体力年齢が20~30歳代であるとか、工場勤務歴があり、「賞罰なし」の安全人物です。自動車関係会社であればこそ、飲酒運転や交通事故歴があれば完全にアウトです。

それでも、適正検査や健康診断テストに合格すれば、好景気の時期における人手不足であればこそ、何はともあれ40~50歳代でも合格ということもあり得ます。しかもこれは、完成車メーカーよりは自動車部品メーカーの方が、シニア年齢の採用率が高い傾向にあるようです。

6.期間工ブログには、何がどう取り上げられているでしょうか?

期間工ブログには、何がどう取り上げられているでしょうか?
世の中(我が国)には期間工、あるいは期間工経験者が何と多いことでありましょうか?ネットをサーフィンしていると「期間工ブログ」が数多あります。トヨタ各社、日産、スバル、日野、マツダなどの自動車完成車メーカーからデンソーやアイシンなど自動車部品メーカーまで、各社のブログも充実しています。

一方で、「工場で働いたことないけど大丈夫なの?」や「女性で働いている方はいるの?」、「簡単に採用されるの?」、「お金が貯まるって聞いたけど、ほんと?」、「正社員に登用されることはあるの?」など期間工未経験者向け素朴な「疑問シリーズ」などのテーマブログなどもあります。

加えて、期間工経験者のネガティブ・イメージ・シリーズ、例えば「エラーだらけの期間工人生」から「期間工の仕事は単純で辛い」に至る裏事情シリーズがあります。さらに期間工ブログランキングなんていうのもあります。期間工志望者は、ネガティブあれ、ポジティブであれ、出来るだけ多くのブログにも目を通すことが宜しいでしょう。情報は出来るだけ多くの物を仕入れて置いても全く無駄ではありません。予め収集しておいた情報はアナタの職業人生に着実にプラスに働くものです。

まとめ

シニア期間工の待遇は正社員の一般的待遇と比べて遜色有りません。いやむしろ逆転することもあり得ます。決定的な「期間の定めのある雇用」であるかどうかの労働契約上の問題、即ち安定性・不安定性の問題です。

シニア従業員になるためには、不健康であっては駄目です。日頃のほんのわずかな体躯訓練が選考に受かりかつ長い期間を仕事が出来る身体づくりにつながります。労働組合加入の問題は大きいものです。

シニア期間工の合格状況はむしろ、実際の体力年齢が若い世代なら言うことがありませんが、年齢はさておき経験年数が決め手です。期間工ブログには、プラスvsマイスの本当に沢山の情報量がありますが、そこから多くを学び、一日も早く着実な人生を歩んでください。